破産管財人さんが作成してくれた資料のひとつが「財産状況報告集会における破産管財人の報告書」というものでした。これは破産管財人から裁判所に報告されるもので、倒産した会社について会社概要から破産手続きに至った事情、さらに破産財団の状況などを縷々説明したものです。この報告書を作成するたたき台として、管財人さんとの面接があったわけです。
これに添付された「財産目録兼収支計算書」には、倒産した直後の会社の財産状況が赤裸々に記録されています。いくつかあった預貯金の最終残高、売掛金などの回収金額などの収入部、管財人確定報酬などの支出の部に分けて記載されています。これをみれば倒産直前の会社の状況がよくわかり、「もうボロボロだったんだな」というのがあらためてよく分かりました。
こうした資料を元に、裁判官、管財人、破産者、破産者が依頼した弁護士、そして債権者を加えて開かれるのが財産状況報告集会で、これがいわゆる債権者集会というものでした。債権者集会に参加するような債権者はよほどのことがない限りいないとのことですが、可能性としては債権者の参加の道は開かれているわけですから、やはり当事者としては緊張マックスです。私も前日はかなり緊張してしまいました。これから債権者集会を控えている方も、ここが最後の大一番ですので、気を強くもってしっかりと向き合ってみて下さい。
